長々と某社(U専務)の例をお話しました。
「なんだ、こんなこと、」とお感じになる読者もいらっしゃるかもしれません。
こんな当たり前のことすらまともにできていなかったのか、と感想を述べることができたら。
U専務がやったことは、当たり前の日常管理を周知徹底させることでした。
冒頭に紹介したT製作所同様、QCをやるにもなにも、まずもって整理・整頓、清掃という日常をしっかり管理しておくことが出発点であり大前提だ、という認識からです。
もちろん”3S”ということにとどまらず、その教育啓蒙を通じて、一般従業員のみならず、いやそれ以上に幹部や中間管理職者といった職制の意識高揚と能力向上、そして職制システムの機能アップを目指した運動であったことは読み取っていただけたでしょう。
日常管理とは、異常(不良トラブル)が発生した場合に、異常発見セクションから責任部署へと迅速に情報が伝達され、責任部署で解析され、問題解決の方策が検討され、ひるがえって、正常な管理状態に復元させるためのアクションへとフィードバックされるシステムがちゃんと機能するように管理しておくことです。
言い換えれば、部ないしは課に与えられた日常業務(分掌業務)を、その目的、目標どおりに達成するために必要なすべての活動が”日常管理”ということです。
会社は幸いなるかな、すでに立派な管理がなされて経営上なんらの問題はありません。
しかし、あなたの会珪本当に、当たり前なことがちゃんとできているでしょうか。
整理・整頓、清掃ということが、当然のごとくにきちんとなされているでしょうか。
あるいは「そんなこと”日常管理”の話じゃないか」というご意見も出るのではないかと想像します。
U専務の文書の中にありましたように、同社は「体質改善」を、日常管理を通して目指したといえます。
企業体質の改善こそ、わたしの言う”質管理“に当たります。
しかも、すぐれて経営上の大きな課題であるがゆえに、とりわけ管理者が真剣に取り組まなければならない質管理であって、したがって、それは”方針管理”そのものであるのです。
つまり、日常管理は方針管理にほかなりません。
日常管理イコール方針管理だから3S運動は時間内業務の一環としてやるんだと位置づけた点で、U専務は見事に本質をとらえていたと思います。
休憩時間を割いたり、定時外でやるようなことはしなかったのです。
とかくQC活動ないしは質管理のための作業は、日常のルーティン業務以外のプラスα、いうなれば”余計な仕事”と思われがちですが、とんでもない間違いです。
仲介手数料無料が人によって違うように、仲介手数料無料も千差万別。